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荒川修作監督作品「WHY NOT」SHUSAKU ARAKAWA×KEIICHIRO SHIBUYA

今年5月に急逝した荒川修作の幻の長編映画「Why not」遂に解禁!
完成から40年の時を経て、渋谷慶一郎のインプロビゼーションと共にミニマリズムを極めたエクスペリメンタルムービーが現代に蘇る。

『Why not (A Serenade of Eschatological Ecology)』 (1969年製作/ モノクロ/110分)
監督・脚本:荒川修作
ナレーション:マドリン・ギンズ
音楽:一柳 慧
主演:メラニー・ウィンドウ

荒川修作
1936年7月6日愛知県生まれ。1961年渡米、翌年より公私にわたるパートナーのマドリン・ギンズと共にニューヨークを拠点に活動を始める。
60年代より、ドイツ、フランス、イギリス、日本など世界中で個展を開催し、70年ヴェネツィア・ビエンナーレでは日本代表として代表作「意味のメカニズム」を発表する。
この作品を見たノーベル物理学者のヴェルナー・ハイゼンベルグが賞賛し、マドリン・ギンズと共にドイツのマックス・プランク研究所に招待をうける。
97年にはグッゲンハイム美術館にて日本人として初めて回顧展が開催された。
90年代より本格的に身体を中心とした建築作品を手がけており、94年「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」(岡山県奈義町現代美術館)、95年「養老天命反転地」(岐阜県養老町)、2005年「志段味循環型モデルタウン」(愛知県名古屋市)、「三鷹天命反転住宅〜In Memory of Helen Keller〜」(東京三鷹市)、2008年「バイオスクリーブ・ハウス」(ニューヨーク、イースト・ハンプトン)などがある。
2人の活動は建築・芸術分野のみならず、生命科学、物理学、哲学、医学などの学術者との交流も深い。
2005年にはパリ第10大学で、2008年にはペンシルバニア大学で、2010年にはニューヨークで荒川修作+マドリン・ギンズをめぐる国際カンファレンスが開催された。著書に『建築する身体〜人間を越えていくために〜』(春秋社)、『死ぬのは法律違反です』(春秋社)など。2010年5月19日死去。享年73歳。

渋谷慶一郎
音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学作曲科卒業。2004年にリリースしたソロ・アルバム 『ATAK000 keiichiro shibuya』が「電子音楽の歴史のすべてを統べる完璧な作品」と話題となる。
2006年には三次元立体音響とLEDを駆使したサウンド・インスタレー ション“filmachine”を山口情報芸術センターで発表、翌年にはそのCDバージョンとして、音像の縦移動を含む世界初のヘッドフォン 専用作品『ATAK010 filmachine phonics』をリリース。
これらにより2007年度アルス・エレクトロニカ・デジタル・ミュージック部門でHonorary mention受賞。2009年には初のピアノ・ソロ・アルバム『ATAK015 for maria』を発表。2010年には相対性理論とのコラボレーション『アワーミュージック 相対性理論+渋谷慶一郎』をリリース。
その後も荒川修作のドキュメンタリー映画のサウンドトラックを手がけるなど旺盛な活動を行う。
また自身の活動のみな らずレーベルATAKの運営でも知られる。
http://atak.jp

山岡信貴
1965年8月2日生まれ。1993年に初の長編映画「PICKLED PUNK」を演出。同作品はベルリン映画祭ほか多数の映画祭に招待上映され、以後もすべての製作作業をひとりで行なうスタイルを貫きながら定期的に作品を発表し続けている。
映像への関与は、映画のみならず、TV番組、外国映画の買い付けやゲームソフトのプロデュースなど、多岐にわたる。
「死なない子供、荒川修作」上映12/18~渋谷イメージフォーラム
http://www.shinanai-kodomo.com/

12/17(金)
予約受付を終了しました。ありがとうございました。
『Why not (A Serenade of Eschatological Ecology)』 (1969年製作/ モノクロ/110分)
監督・脚本:荒川修作
ナレーション:マドリン・ギンズ
音楽:一柳 慧
主演:メラニー・ウィンドウ
出演/渋谷慶一郎
ゲスト/山岡信貴、ほか

開場/19:00
開演/20:00
料金/2,500円+ドリンク代