川勝正幸プレゼンツ 『ニッポン語の革命家たちの、文体レッスン』
例えば、青島幸男×植木等「ハイそれまでョ」(62年)から、みうらじゅんの「ゆるキャラ」(02年)まで――初めは異端のクリエイターがポップ・カルチャーのフィールドで発したオキテ破りの日本語は、まず、クールな人々に伝染して新しいモノの見方も与えるものの、街場に浸透していく過程で意味も拡散していきます。一方で、宇川直宏の「ヤバい!」の如く、ストリートから拾ったフレーズを“SUPER BAD”の意味で連発していくうちに、気がつけば、カンパニー松尾にハメ撮られている女のコが「イク!」の代わりに「ヤバい!」とか連呼したりなんかしちゃったりして……。
このイヴェントでは、エディターの川勝自身(56年生まれ)が影響を受けた“ニッポン語の革命家たち”から、彼/彼女の文体練習のヒストリーを聞き出していきます。
第1回「歌う言葉/評論する文体 ロックンロール編」のゲストは、音楽家・文筆家の近田春夫氏。第1部では近田さんが影響を受けた言葉/文体(クレージーキャッツ、フィリップ・K・ディックほか)を、第2部では影響を与えた言葉/文体(“意味として”、“大きく二つに分ければ”など)を題材にトーク・セッションする予定です。