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湯山玲子プレゼンツ「爆音クラシック 第三夜 マリア・カラスという声」

マリア・カラスを知っていますか?
 このipodの時代に、ポストクラブ仕様の”名曲喫茶”を目指し、クラシックの名曲たちを大音量のサウンドシステムで愉しむ、「爆音クラシック」の第三弾は、リクエストの大変多い、マリア・カラスに挑戦します。
 20世紀最高のソプラノ歌手と言われ、重厚な中低音から透明感ある超高音までを遺憾なく発するドラマティコ・ソプラノ・ ダジリタの声質を持つマリア・カラス。技術もさることながら役の内面に深く踏み込んだ表現で際立っており、多くの聴衆を魅了すると共にその後の歌手にも強い影響を及ぼしました。
 そのヴィオレッタ(椿姫)、トスカなどは、その声と歌唱は、すでに役柄の個性表現というのを越えて、もはや火山や海鳴りと言った自然の音と同質の神秘的な響きを実現してしまっています。今回の爆音仕様によって、そのヴォイシングの隠された魅力が、いかに暴かれていくかに期待。
今回、ゲストスピーカーには、前・新国立劇場制作部オペラ部門に制作部主任であり、現在、制作部舞踊(バレエ部門)専門職員の鈴木直人さんをお招きし、カラスの魅力を曲ごとにひもといていきます。。
 教養としてのクラシックではなく、ドミューンに親しんだクラブ耳を持つ人にこそ体験してほしい、この官能音欲。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳とのセッションを堪能して下さい。

湯山玲子
著述家、ディレクター。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え』(ワニブックス等)。父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。
坂本龍一との対談がwebマガジンcommmonsで連載中。
日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。

鈴木直人
早稲田大学卒業。
幼少期から大学に至るまで、ピアノ、合唱、オペラなどに親しむ。
学卒後10年間の金融機関勤務を経て、新国立劇場開場時(1997年)にオペラ合唱団員として契約。
2000年に新国立劇場制作部オペラ部門に制作部主任として入社。
以後オペラ制作、バレエ研修所を歴任し、2008年より制作部舞踊(バレエ部門)専門職員。

7.21(木)
湯山玲子プレゼンツ
「爆音クラシック 第三夜 マリア・カラスという声」

席亭:湯山玲子
ゲスト:鈴木直人
開場:19:00
開演:20:00

料金:¥2,500+ドリンク代
   ¥1,500+ドリンク代(学割)

マリア・カラスのための
スペシャルカクテルあり