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湯山玲子presents 爆クラ番外編 「爆音プログレ 〜部室っぽいリスニング空間へようこそ」

 ショスタコーヴィチ、ラヴェルと、爆クラを続けていく中で、ふつふつとした思いが湧いてきました。それは、「ああ、この爆音でプログレ”も”聴いてみたいなあ〜〜」二回目の映像をやっていただいた伊藤桂司さんも、全く同じことを考えていたようで、その場で盛り上がり、プログラムが急遽、実現。

 プログレとはプログレッシブロックの略で、簡単に言うと、「60年代後半から70年代に、ロックというジャンルにとらわれることなく、クラシック、ジャズ、民俗音楽等の影響を反映した、前衛的あるいは先進的(プログレッシブ)、実験的な音楽」のこと。今で言うところの、オルタナティブや音響系に通じる、精神性や反商業主義の気骨もあり、心あるロックファンは、こぞってこの深〜い沼に、ずぶずぶと入り込んでいったのでした。

 70年代、こういった曲者の音楽は教室の片隅やロック喫茶で、その道のセンパイたちから宝物のように伝授されたものです。(ツェッベリンの四枚目が好きだ、というと、ふふふ、という謎めいた笑いとともに、黙って、ジェントル・ジャイアントを差し出した彼は、この間会ったら、テクノ/トランスとDJ Mayuriにハマっていました)

 その雰囲気を伝えるべく、今回の爆クラは、業界という市井に生息する、プログレ烙印(スティグマ)を押された面々、コモエスタ八重樫、サエキけんぞう、ミズモトアキラ、ムーグ山本、杉田元一、藤野ともね他の面々が集結し、「渾身リコメンドの曲たち」と「極私的解説」をお願いし、あの頃の、「プログレな放課後」を実現したいと思います。(まー、当時と違うのは、そこに”酒”があることでしょうかね)

むろん、「プログレってよく聴くんだけれど、意味不明」という初心者、大歓迎。30年以上前に、こんな複雑系でカッコいい音楽があったのか?! という感動とともに、このジャンルについての一通りの見識が得られることになっております。

加えて、「ぜひ、リコメン側に参加して、この曲をみんなに知ってもらいたい」という方がいらっしゃいましたら、それも大歓迎。新世界のメールにその旨、お伝えいただければ、ご連絡さし上げます。

みんなで一緒にプログレの奥深い沼にダイブいたしましょう!!

予定プレイヤーたち
キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエス、ELP、キャメル、ジェネシス、ジェントル・ジャイアント、 アラン・バーソンズオーケストラ、ゴング、マグマ、ソフトマシーン、マハビシュヌ・オーケストラ、アフロデイティス・チャイルド、コスモス・ファクトリー、カンサス、マーズ・ヴォルタ、オス・ムタンチス他。

部室のマネージャー(進行係)
湯山玲子

著述家、ディレクター。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え』(ワニブックス等)。父親がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。坂本龍一との対談がwebマガジンcommmonsで連載中。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。

伊藤桂司

1958年、東京生まれ。活動はグラフィック・ビジュアルワーク・アートディレクション・映像等多岐に渡り、ohana、スチャダラパー、東京ザヴィヌルバッハ、クラムボン、オレンジペコーなどのジャケットやビデオクリップも手掛けた。作品集には『FUTURE DAYS』(青心社)など多数。京都造形芸術大学教授。UFG代表。

8.5(金)
湯山玲子presents
爆クラ番外編
「爆音プログレ 〜部室っぽいリスニング空間へようこそ」

トーク進行:湯山玲子、伊藤桂司
ゲスト:コモエスタ八重樫、サエキけんぞう、ミズモトアキラ、ムーグ山本、杉田元一、藤野ともね、他
映像:伊藤桂司

料金:¥2,000+ドリンク代
   ¥1,000+ドリンク代(学割)
20:00スタート