11曲ある交響曲は、長大&重厚という当時後期ロマン派の特性の一方、表題性/物語性の少なさ、オーケストレーションの特異性などが当時、相当先進的だったらしく、演奏を拒否られるわ、愛弟子には勝手にその楽譜を書きかえられ、評論家間で大論争にまで発展したという、とんでもないブログレッシブ野郎だった! (先日行った「爆音プログレ」以来、これ系が続くなあ・・・)
そう、これは音響の建築。構造計算に想いを馳せながらも、美しい小庭があったり、舞踏会の大広間があったり、らせん階段があったりする。あ、もう、クラブミュージック好きには、人は「あっ、ブルックナーって、DJのロングセットプレイ」とその神髄を直感的に分かっていただけるでしょう!!
トークゲストは、 某レコード会社にてクラシックとジャズの制作プロデューサーとして活動する、杉田元一さん。ニューウェーブ、テクノ等のジャンルで執筆活動もしている彼ならではの、「クラシック、音響、ブルックナー」の魅力を十分に語っていただきます。
曲目予定
・交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」第1楽章
カール・ベーム指揮ウィーン・フィル
・交響曲第7番ホ長調 第2楽章
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル
・交響曲第8番ハ短調 第2楽章
ギュンター・ヴァント指揮ベルリン・フィル
・交響曲第9番ニ短調
ファビオ・ルイージ指揮ドレスデン・シュターツカペレ
番外として
・サン・エレクトリック「30.7.94ライヴ」より
席亭
湯山玲子
著述家、ディレクター。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え』(ワニブックス等)。父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。坂本龍一との対談がwebマガジンcommmonsで連載中。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。
ゲスト
杉田元一
1961年生まれ。茨城大学人文学部心理学専攻卒業。卒論のテーマは「ブライアン・イーノ」。ジャズ狂の父、フォーク・マニアの母、クラシックオタクの伯父からそれぞれの音楽をおしつけられるも、自身は特撮ソングばかりを聴いて小学生時代をすごす。中学校の頃から現代音楽に傾倒。大学時代にはオーケストラ活動をしつつ、シンセサイザーでピンポン録音に凝り、自分で作ったプレ・アンビエント作品を人に聞かせまくっていやがられていた。社会人になってからは音楽雑誌の編集者として働きながら、隠れてクラシックやニューウェイヴ、テクノの原稿を書きまくっていた。現在は某レコード会社にてクラシックとジャズの制作プロデューサーとして活動中。
湯山玲子presents
爆クラ <第四夜>「ブルックナー 音響アーキテクトの大伽藍」
席亭:湯山玲子
ゲスト:杉田元一
料金:¥2,000+ドリンク代 ¥1,000+ドリンクオーダー(学割)
開場:19:00
開演:20:00