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湯山玲子presents 爆クラ 第17夜「クラシックにおけるグルーヴ問題」

今回は、爆クラ始まって以来の大問題に挑戦します。
それは、クラシック音楽におけるグルーヴ感、というテーマ。
わかりやすいビートがある、ジャズやポップスと違い、クラシック音楽には、一般的にはあまり”ノリ”のようなものが存在するとは思われてはいません。
しかし、ご存じウィーンフィルが、ヨハン・シュトラウスのワルツを演奏するときには、レゲエもびっくりの過激な突っ込みを披露するがごとくに、名演奏家と呼ばれる人々の演奏、そして楽曲そのものには、独自の”間”やドライブ感といったような、いわゆるグルーヴ感覚が確実に存在しているのです。
最近はジャズでもクラシックでも、ヴィルトーゾ(超絶技巧)流行りですが、技に耽溺するととたんに薄まっていくのがグルーヴの宿命でもあり、現在の心ある演奏家たちは、いろんな形でその両立を図ろうとしていますが、これがなかなかに難しい。
グルーヴはすなわち、味であり、ゆらぎであり、個性でもある。
昔はこんなにグルーヴィーな演奏が在った、という例から、「コレじゃダメでしょ」という例まで、クラシック畑ながらポップスにも通暁する豊かな音楽経験を持つ、斎藤ネコ氏とともに、クラシック音楽を”グルーヴ”という観点から紹介していきます。

ゲスト
斎藤ネコ(さいとうねこ)

1959年5月29日生まれ(B型)東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。
数多くのCM音楽や、アーティストの作曲、編曲、アルバムプロ デュースなどを手がける。
守備範囲はクラシックからハードロックまで 幅広い。おじいさんになっても子供でいられるような人生を目指し、飲酒鑑賞に 適した音作りを心がけている。
多分…..。
2009年4月からNHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」 のオープニングテーマ、人形劇等の音楽を担当している。
主な作品・・・新国立劇場「城」、世田谷パブリックシアター「審 判」、シアターコクーン「黴菌」、群馬交響楽団「100万回生きたねこ」、南こうせつ「CONCERT IN 武道館」、椎名林檎「Ringo  EXPo08」、齊藤美音子・独舞「てすり」日本作編曲家協会元理事
日本音楽著作権協会正会員ホームページ:http;//saito-neko.com

席亭
湯山玲子(ゆやまれいこ)

著述家、ディレクター。
著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え』(ワニブックス)、近著に上野千鶴子との対談『快楽上等! 3.11を生きる』(幻冬舎)。
父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。
坂本龍一との対談がwebマガジンcommmonsと雑誌『ゲーテ』で連載中。
日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。

11.13(火)
湯山玲子presents
爆クラ <第17夜>
「クラシックにおけるグルーヴ問題」

door open 19:15
start 20:00

料金:¥3,000+ドリンクオーダー
   ¥1,500+ドリンクオーダー
   (学割)