「死なない子供、荒川修作」
宇宙創生以来、死の運命から決して逃れられなかった人間の限界に、生涯を賭して挑み続けた天才・荒川修作を見事に描き出した奇跡のドキュメンタリー。
極彩色の奇怪な建築物「三鷹天命反転住宅」とそこで生活する人々の姿、荒川修作の常識を軽々と越えた言葉の数々をはじめ、壮大な生命賛歌を高らかに歌い上げる。
ナレーションは国内外で常に注目を浴び続ける日本を代表する俳優・浅野忠信。
音楽には先鋭的な電子音響で音の概念そのものに変革を与え続ける渋谷慶一郎。
「WE-人間を超えていくために」
荒川修作の公私にわたるパートナー、マドリン・ギンズ。
「意味のメカニズム」にはじまり、建築作品や著作にいたるまで荒川修作作品の共同制作者として常に名前がつらねられているものの、その人物像は謎に包まれていた。
この映像はニューヨークのマドリン・ギンズを訪ね、荒川修作のアトリエや最新作のバイオスクリーブハウスを取材することで、アラカワプロジェクトのもう一つの重要な側面を描き出している。
*「WE」はDVD「死なない子供、荒川修作」プレミアムエディションの収録内容と同じものです.
荒川修作
建築家
1961年渡米、翌年より公私にわたるパートナーのマドリン・ギンズと共にニューヨークを拠点に活動を始める。
60年代より、ドイツ、フランス、イギリス、日本など世界中で個展を開催し、70年ヴェネツィア・ビエンナーレでは日本代表として代表作「意味のメカニズム」を発表する。
この作品を見たノーベル物理学者のヴェルナー・ハイゼンベルグが賞賛し、マドリン・ギンズと共にドイツのマックス・プランク研究所に招待をうける。
97年にはグッゲンハイム美術館にて日本人として初めて回顧展が開催された。
90年代より本格的に身体を中心とした建築作品を手がけており、94年「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」(岡山県奈義町現代美術館)、95年「養老天命反転地」(岐阜県養老町)、2005年「志段味循環型モデルタウン」(愛知県名古屋市)、「三鷹天命反転住宅〜In Memory of Helen Keller〜」(東京三鷹市)、2008年「バイオスクリーブ・ハウス」(ニューヨーク、イースト・ハンプトン)などがある。
2人の活動は建築・芸術分野のみならず、生命科学、物理学、哲学、医学などの学術者との交流も深い。
2005年にはパリ第10大学で、2008年にはペンシルバニア大学で、2010年にはニューヨークで荒川修作+マドリン・ギンズをめぐる国際カンファレンスが開催された。著書に『建築する身体〜人間を越えていくために〜』(春秋社)、『死ぬのは法律違反です』(春秋社)など。2010年5月19日死去。享年73歳。
山岡信貴
映画監督
初の長編映画「PICKLED PUNK」がベルリン映画祭ほか多数の映画祭に招待上映され、以後も独自のスタイルを貫きながら欧州の映画祭を中心に作品を発表し続けている。
2013年にはロサンゼルスにて初のレトロスペクティブが開催された。
現在、3D長編映画「センチメンタル」の製作中。
荒川修作 メモリアル上映
「WE- 人間を超えて行くために」
「死なない子供、荒川修作」
荒川修作のドキュメンタリー映画「死なない子供、荒川修作」と
本邦初上映
「WE-人間を超えていくために」
妻のマドリン・ギンズの貴重なインタヴュー。
荒川修作の実像に迫る。
開場:19:00
上映
19:30〜
「WE - 人間を超えて行くために」
21:10〜
「死なない子供、荒川修作」
山岡信貴監督のトークあり。
料金
予約:¥1200+ドリンク代
当日:¥1,500+ドリンク代
学割:¥1,000+ドリンク代