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PICK UP
湯山玲子presents 爆クラ 第29夜「ピアニストの明日はどっちだ?!」

クラシック音楽と言えば、すぐに思い起こすのがピアノという楽器。
すぐに音が出せて、どんな複雑な和音でもオッケー、音量スピード自由自在の王道ぶりを見せつけています。
そんな楽器界のキングオブキングスの魅力とその限界についていろいろと考えてみるアーティーな一夜。

そんな王様楽器を分析するのには、現役のピアニスト、しかも、疑いもなくピアノ道まっしぐら、という思考停止タイプではなく、ピアノに距離が置ける表現者が最適というわけで、今回のゲストは、ロンドン・シンフォニッタ、ロイヤル・コンサルトヘボウなど国内外の一流交響楽団と共演するソリストでもあると同時に、美術家としても活動を続け、ピアニストの枠を大きく越える表現を打ち出している向井山朋子さん。

アムステルダムを拠点に、現代作曲家の初演にも多く立ち会っている彼女。
ピアニストはピアノとどう向き合っているのか、ピアノという楽器の難しさや魅力などを語っていただくとともに、日本と海外のクラシック音楽のあり方の違い、ヨーロッパのクラシック音楽に今起こっている、新しい動きなども探っていきます。

参考資料
Michela van der Aa
http://www.vanderaa.net/sunkengarden

ゲスト
向井山朋子(ピアニスト/美術家)
1991年国際ガウデアムス・コンクールで優勝後、アンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドン・シンフォニッタ、ロイヤル・コンサルトヘボウなどでソリストとして新曲の初演に携わる。
近年は従来の形式にとらわれない舞台芸術やインスタレーション作品を発表。
世界各国で再演された、たった一人のためのピアノ・リサイタル ‘for you’ (2005年横浜トリエンナーレ参加)は、観客とコンサートの定義を巡り論議を呼ぶ。
2006年シドニー・ビエンナーレで、ガラス、光、ピアノとノイズを使った ‘you and bach’ を発表、また振付家イリ・キリアン/ネザーランドダンスシアターとの共同作品 ‘Tar and Feathers’はノルエー国立バレエ,ボストンバレエ等でも公演。

2007年「向井山朋子財団」を設立,デザイナー、K・ファン・エンゲレンとの共同制作 ‘show me your second face’ は「ファッションと音楽の融合」と高い評価を受け、日本で初演した‘夏の旅―シューベルトとまちの音’は欧州と米国で展開、プロデュースの分野でも活躍。2009年越後妻有アート・トリエンナーレでは、12,000着の絹のドレスと経血とピアノ作品が織りなす‘wasted’ に世界から千人の女性が参加,その過程は映画「白い迷路」として記録され、世界を巡回。
2011年東北芸術工科大学の招きにより津波で損なわれた2台のピアノによるインスタレーション「夜想曲」を発表。
2012年は東京でダンス作品「シロクロ」を制作、ヨーロッパ・ツアーが進行中。
2013年は瀬戸内芸術祭で「夜想曲」を再演、愛知トリエンナーレではイリ・キリアンの新作「EAST SHADOW」の音楽を担当、ジャン・カルマンと恊働したインスタレーション・パフォーマンス「FALLING」が好評を得る。アムステルダム在住。
<向井山朋子 日本公演情報>
東京:2月1日(土) &2日(日) 15時開演 世田谷美術館
京都:2月4日(火) 19時開演 京都芸術センター
仙台:2月6日(木)19時開演 イズミティ21小ホール

向井山朋子公式ウェブサイト
www.tomoko.nl/
プロジェクト’wasted’ ウェブサイト
www.wasted.nl

席亭
湯山玲子(ゆやまれいこ)
著述家。
著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、上野千鶴子との対談集「快楽上等! 3.11以降の生き方」(幻冬舎)。
近著に『ベルばら手帖 マンガの金字塔をオトナ読み』(マガジンハウス)等。父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。
坂本龍一との対談が、雑誌『ゲーテ』、webマガジンcommmonsで連載中。
日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。

1.27(月)
湯山玲子presents
爆クラ <第29夜>
「ピアニストの明日はどっちだ?!」

席亭:湯山玲子
ゲスト:向井山朋子

door open 19:15
start 20:00

料金
¥3,000+ドリンクオーダー
¥1,500+ドリンクオーダー(学割)