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都築響一 presents 『爆音カラオケ』Vol.4 〜レーザーディスクと爆音サウンドシステムで、昭和歌謡絶唱ナイト!〜

いま、カラオケと言えばそれは通信カラオケを指す。
ハードディスクに記録された、曲とはなんの関係もない環境映像。
それが歌詞と関係なくても、だれも奇妙とは思わない。
曲ごとに映像と音声が制作されたレーザーカラオケは、その一曲一曲が3分間の短編映画だった。
歌の世界を映像で補強する、ヴィジュアル・ランゲージだった。
たった10年間かそこらのうちに、何万曲ものカラオケのために何万本もの短編映画が作られて、何万ものロケーションと、何万人もの俳優たちの演技が記録されて、そしてそのすべてが見事に捨て去られて、いまはだれひとり保存しようとすらしない。
もう存在しない、日本各地の貴重な風景が数多く収録されながら、図書館もフィルムセンターも興味を持とうとすらしない。
レーザーカラオケの映像世界、それは僕らの失われた記憶の海なのだ。

何名か『プロ』も参加した前回に続き、大好評企画第3弾!
ハナキンの夜、大いに歌いましょう!

都築響一(つづき・きょういち)

1956年東京生まれ。
ポパイ、ブルータス誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆・編集活動を続けている。
93年『TOKYO STYLE』刊行(京都書院、のちちくま文庫)。
96年刊行の『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(アスペクト、のちちくま文庫)で、第23回木村伊兵衛賞を受賞。
その他『賃貸宇宙UNIVERSE forRENT』(ちくま文庫)、『現代美術場外乱闘』(洋泉社)『珍世界紀行ヨーロッパ編』『夜露死苦現代詩』『珍日本超老伝』(ちくま文庫)『ROADSIDE USA 珍世界紀行アメリカ編』(アスペクト)『東京スナック飲みある記』(ミリオン出版)『東京右半分』(筑摩書房)など著書多数。
現在、個人で有料メールマガジン『ROADSIDERS’ weekly』を毎週水曜日に配信中(http://www.roadsiders.com/)。

湯浅学

音楽評論家、バンド湯浅湾リーダー、シンガー・ソングライター。
歌謡界の澱を掬う団体=幻の名盤解放同盟の常務としてフィールドワーカーやDJ、コンパイラーとして活動歴32年。
アナログ盤ばか。
著書に『ボブ・ディラン』、『音楽が降りてくる』、『ディープ歌謡』他多数。
猫育歴52年。
1957年1月横浜生まれ。

7.28(月)
都築響一 presents 『爆音カラオケ』Vol.4
〜レーザーディスクと爆音サウンドシステムで、昭和歌謡絶唱ナイト!〜

主宰:都築響一

ゲスト:湯浅学

door open/19:15
start/20:00

料金
¥3,000+ドリンクオーダー