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湯山玲子presents 爆クラ 第35夜「クラシック音楽、2014年半ばのトレンド報告」

先日亡くなったブリュッヘンをはじめ、年明けからアバド、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、マゼールなど高齢の世界的マエストロが立て続けに鬼籍に入ってしまわれた2014年は、クラシックにとって大いなる世代交代の年かも!!

爆クラゲストとしては第二回目。長年カルチャー雑誌でロックやファッションという時代と寄り添う表現と相対し、近年はそのジャーナリスティックな視点でクラシック音楽フィールドで活躍中のライターの小田島久恵さんをお呼びして、「今、世界と日本のクラシック音楽界では何が起こっているのか?」の最新トレンド報告と分析を、音源付きで語っていただきます。

特に表現芸術に多大な影響を与えているyoutube。「気になった曲があれば、すぐにそれを確認できる」「演奏の聴き比べができる」ということで、クラシックの普及に非常に役立っていることは言わずもがな。若手の演奏家は、自身のPVをアップして、新たなファンを獲得していたりもします。

一方、指揮者に照準を当てると、特にオペラ指揮者の若年化が顕著で、20代でオペラを振ってる人もザラ、というのが昨今の傾向。同世代でファンになって、一緒に年齢を重ねていく、などという、まるで現在の寿司業界同様のことが、クラシックの世界同様に起こっているのです。

久々のスター指揮者との呼び声が高い山田和樹などなど、海外で活躍する日本人演奏家をはじめ、芸術監督が替わったスカラ座、そして、新国立劇場などが目指す表現の方向性は?!

ファンの高齢化を含め、クラシック音楽が抱える問題を、等の演奏家や業界はどのように打破しようとしているのか、という試みは、歴史と伝統がある表現ジャンルすべてに共通の話題でもあります。

8.27odajima

ゲスト:小田島久恵
音楽ライター。
クラシックを中心にオペラ、演劇、ダンス、映画に関する評論を執筆。
歌手、ピアニスト、指揮者、オペラ演出家へのインタビュー多数。オペラの中のアンチ・フェミニズムを読み解いた著作『オペラティック! 女子的オペラ鑑賞のすすめ』(フィルムアート社)を2012年に発表。
趣味はピアノ演奏とパワーストーン蒐集。

席亭
湯山玲子(ゆやまれいこ)
著述家。
著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触り方』(飛鳥新社)。上野千鶴子との対談集「快楽上等! 3.11以降の生き方」(幻冬舎)。
『ベルばら手帖 マンガの金字塔をオトナ読み』(マガジンハウス)。
近著に『文化系女子の生き方 ポスト恋愛時代宣言』(大和書房)ジェンダー、音楽、ファッション、アート、グルメなどを、大胆に横断し、ユーモラスに分析する筆致にはファンが多い。
父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。
坂本龍一との対談が、雑誌『ゲーテ』、webマガジンcommmonsで連載中。
日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。

8.27(水)

湯山玲子presents
爆クラ 第35夜
「クラシック音楽、2014年半ばのトレンド報告」

ゲスト小田島久恵
席亭:湯山玲子

開場:19:15
開演:20:00

料金
¥3,000(税込み)+ドリンクオーダー
¥1,500(税込み)+ドリンクオーダー(学割)