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湯山玲子 presents 爆クラ第38夜「スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ! バロック音楽と電子音楽との蜜月」

ヘンデルやバッハと同年生まれの作曲家、ドメニコ・スカルラッティーのチェンバロ用ソナタをアナログシンセをフューチャーし、テクノスタイルにアレンジし、バロックコスプレで演奏するスカルラッティー・ゴーズ・エレクトロのふたりは、バロック音楽に深く魅入られたピアニスト、ハーブシコーディスト。クラシック音楽を電子音楽でプレイする試みは、日本では富田勲さんがドビュッシーの『月の光』等を、コシミハルさんはシューベルトの『野ばら』を手がけていますが(おふたりとも爆クラのゲストです! )、彼らの特徴はそれがダンスミュージックとしても楽しめるという点。

しかしながら、彼らがテクノに蘇らせようとしたのは、バロック音楽数あれど、なぜにスカルラッティーだったんだ?

しかし、長年爆クラを主宰した身としては、この感性は良く理解できる気がします。ピアノのように強弱やペダリングで情感やゆれを自由に表現できる、19世紀以降の性能抜群の楽器でなく、チェンバロで奏でられる音の世界は、構造と和声そのものの骨格を味わうような格別の音楽体験をもたらしてくれるわけで、まさに初期の電子音楽に似た格別の音楽世界をもたらしてくれるはずなのですから。

そして、通訳兼お話しに加わってくださるのは、日本を代表するシンセサイザーサウンドデザイナーとして知られると同時にテルミンの演奏家として活躍中の生方ノリタカさん。(本当はシンセの話だけでも一晩語りたいぐらいですよ!)

今回の爆クラは第二部を彼らのライブにして、「スカルラッティーで踊ろうダンスパーティー」をVJのALi(anttkc)参も加わって、楽しんでいこうと思います。ドレスコードはありませんが、ポウタイのシャツかフリルのドレスを着てご来場いただき、会場を中世ムードにしていただければこんなに嬉しいことはございません。

11.8SCARLATTIGOESELECTRO

ゲスト
スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ

イタリアのバロック音楽作曲家、ドメニコ・スカルラッティのハープシコード用ソナタを電子音楽に編曲して演奏するフランスの二人組。
ピアニスト、ハープシコーディストであるミシェル・バナンJrとアントワーヌ・スーシャフは、これらのソナタを数多くの機材や電子楽器を駆使し、様々な色彩やメロディを加えて、エネルギッシュにそしてダンサブルに演奏。
彼らの創りだすサウンドは、有名なシンセサイザーの巨匠、ウェンディ・カーロスや冨田勲、フランスの作曲家ジャン・ ジャック・ペリーらと共通のものがある。18世紀風のコスチュームとカツラに身を包んで、原典を自由に解釈した演奏に重点を置き、狂騒的なリズムとベースラインに溢れた高速で陶酔的なダンスミュージックを展開。
中世の踊りや、イタリアやスペイン風のメロディ、メヌエットやジーグ、ロンドは、時空を超えて現代的スタイルで蘇る。

席亭
湯山玲子(ゆやまれいこ)

著述家。
著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、上野千鶴子との対談集「快楽上等! 3.11以降の生き方」(幻冬舎)。
近著に『ベルばら手帖 マンガの金字塔をオトナ読み』(マガジンハウス)、『文化系女子という生き方 ポスト恋愛時代宣言』(大和書房)等。
父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。
10月からMXテレビ21時~「バラいろダンディー」金曜日のレギュラー、毎月一週間のサイクルで、NHK第一ラジオ11:30~「すっぴん」11:30~音楽コーナー「Music Scrap」に出演中。
日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。

11.18(火)
湯山玲子 presents 爆クラ第38夜
「スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ!
バロック音楽と電子音楽との蜜月」

席亭:湯山玲子
ゲスト:スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ

テルミン:生方ノリタカ
VJ:ALi(anttkc)

door open/19:15
start/20:00

料金 ¥3,500+ドリンクオーダー
¥2,000+ドリンクオーダー(学割)