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湯山玲子presents 爆クラ第48夜「首藤康之と考える、バレエと音楽モンダイ(なぜなら、今日はクリスマス)」

ギリシャ神話によると、音楽と舞踊は、姉妹同士。全能の神ゼウスと記憶の女神ムネーモンシュネーの9人の娘の内のエウテルペーが音楽、テレプシコーラが舞踊を司っているのです。

ということで、今年最後の爆クラは、いつかはやらねば!  と思っていた、その仲良し姉妹同士、切っても切れない関係のバレエとクラシック音楽へのアプローチ。「目で観る音楽」とも言えるバレエとその音楽について、をできれば、現役のダンサーと語っていきたいと思っていた矢先に、素晴らしいゲストとをお招きすることになりました。

首藤康之さん。モーリス・べジャールやマシュー・ボーン、シディ・ラルビ・シャンカウイといった名だたる振付家から指名され、古典バレエから、コンテンポラリー作品、様々なジャンルとの才能とコラボレーションした意欲的な舞台を発表している彼は、普段でもクラシック音楽を愛聴するヘビーリスナーでもあり、今回のテーマにはうってつけの方。

そもそも、チャイコフスキーによる『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』、プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』、ショバンのピアノ曲を管弦楽に編曲した『レ・シルフィード』など古典バレエは名曲揃い。音楽とダンサーとのもっと生々しい表現の出会いというならば、エクスタシーのごとくの音響を持つドビュッシーの楽曲に、ニジンスキーが、物議を醸した官能表現を舞台でやってのけた『牧神の午後への前奏曲』などが存在します。ストラヴィンスキーの『春の祭典』は、ベジャールを始めとして、マーサ・グラハム、ピナ・バウシュ、マッツ・エックも手がけ、未だに、多くの振付家を魅了し続ける音楽になっています。

今回は、そういったバレエ、舞踊作品の魅力を堪能するとともに、実際にその音楽を踊った場合、ダンサーは何を感じ、何をよすがに音楽と渡り合っていくのか?  ということを解きあかしていきたいと思います。それとともに、逆にこの音楽は実はバレエ、ダンス向きなのではないか?  という妄想選曲も!

バレエファンはもちろん、ヒップホップやフィギュアスケートフリーク、「だんすた」ファンも、絶対に知って面白く、ためになる特別な一夜。是非、お運びあれ。

12.25shuto
写真:操上和美

ゲスト
首藤康之

15歳で東京バレエ団に入団。
19歳で「眠れる森の美女」の王子役で主役デビュー。
その後も古典作品をはじめ、M・ベジャール、J・ノイマイヤー、J・キリアン、M・ボーン等の世界的現代振付家の作品に数多く主演、高く評価される。
2004年同バレエ団を退団後も、ダンス「アポクリフ」(S・L・シェルカウイ振付/ベルギー王立モネ劇場世界初演)、「鶴」(W・タケット演出・振付)、「Shakespeare THE SONNETS」他(中村恩恵振付)、ストレートプレイ「SHAKESPEARE’S R&J」(ジョー・カラルコ演出)、「音のいない世界で」(長塚圭史演出)他、その他「空白に落ちた男」他(小野寺修二演出)、「兵士の物語」(串田和美演出)、「出口なし」(白井晃演出)。
また、KAA Tにて自らプロデュースによるシリーズ『DEDICATED』を上演。映画「トーリ」(浅野忠信監督)、「今日と明日の間で」(小林潤子監督)「岸辺の旅」(黒澤清監督)に出演するなど表現の場を拡げている。
10年第42回舞踊批評家協会賞を受賞。
第62回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
http://www.sayatei.com

席亭
湯山玲子(ゆやまれいこ)

著述家、ディレクター。
文化全般を独特の筆致で横断するテキストにファンが多い。
全世代の女性誌にコラム連載やコメントを多く発表している。
著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触り方』(ワニブックス)、上野千鶴子との対談『快楽上等! 3.11以降を生きる』(幻冬舎)、『ベルばら手帖』(マガジンハウス)、『文化系女子という生き方』(大和書房)、『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(角川書店)。
日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。

12.25(金)
湯山玲子presents
爆クラ第48夜
「首藤康之と考える、
バレエと音楽モンダイ
(なぜなら、今日はクリスマス)」

ゲスト:首藤康之
席亭:湯山玲子

door open 19:15
start 20:00

料金
¥3,300(消費税込み)+drink order
¥1,600(消費税込み)+drink order(学割)