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聞き手、テキスト:エンドウソウメイ
写真:門井 朋

 デビュー前から驚異の磁場を生んでいるシンガーソングライターがいる。
 広島ベースでの卓越した音楽活動が噂を呼び、早くから上京を嘱望されていた久和田佳代その人。
 昨年末より、本格的に東京に拠点を移し、かの名プロデューサー、s-kenとの二人三脚での楽曲制作、ライブ活動で、日進月歩の進化が更なる広域な磁場を呼び込み、今や“運気”とも呼べる緩やかで大きな気流にオーディエンスを乗せ、幸福な音空間へと運び込む。
 3月から『新世界』で始った自身オーガナイズの『CAYORISE (カヨライズ)』の成功も記憶に鮮明な中、早々に迫る6/23『CAYORISE Vol.2』の抱負を中心に、そのキャリアを飛び越えた希有なストリート・ストーリーをプロデューサー、s-ken氏のレコメント付きで大いに語っていただいた。
 アレステッド・ディヴェロップメント、ザップママを彷彿させる、おおらかなオーガニック・グルーブに潜む純度100%のイノセント。そして、その対局の失われたストリート(商店街)・リリックを天衣無縫に転がす“二十一世紀のサザエさん”
 今、久和田佳代の“運気”という船に皆で乗り込もう!
 

エンドウソウメイ(以下ソウメイ):実は佳代さんは、以前二回程、東京に住んでいたとか?

久和田佳代(以下佳代):はい。
 一回目はただ、探検で(笑)
 その時、付き合っていた人と「私は一生この人と生きていく!」って思っていたから「それなら一度は東京に行っとかんといけんな」と思って(笑)
 確か一年くらいいて、それで気が済んで広島に帰って。
 
ソウメイ:一回目の時の主な音楽活動は?

佳代:クラブとかには遊びには行ってました。
 代々木公園で、ライブしてる人とか、誰かのマイクをみたら「ちょっとマイク借ります」って(笑)その頃はレゲエが好きだったので、そういう所では、ジャマイカ人と張り合ったり(笑)まだ。ケンケンしてたんで(笑)
 広島に帰って、その人と上手くゆかなくなって、おとなしくなりましたね(笑)反省も込めて(笑)
 おとなしくなっているときに、また、そういう話がくるんですよね、私の場合。

ソウメイ:音楽事務所からのお誘いとか?

佳代:はい。最初は「行きたくない」って思っていたんですけど、結局たくさん考えた末に行くことになって……。

ソウメイ:その後はその事務所の所属アーティストとして活動されていた?

佳代:別の所属アーティストの物販だとか、仕事をしながら給料を頂いて、自分の曲作りをしたりして模索していました。
 良くしていただいたんですが、「佳代ちゃんを、どう売ったらいいかわからない…」みたいな感じになってしまって。自分を結構責めていました。ライブもなんか出来ない状況になっていて、ほとんどその時期はやれなかったんです。
 その事務所を「辞める」と言って「最後にライブだけはやって帰ろう」って思ってやったイベントの名前が『CAYORISE』。

ソウメイ:なるほど。
 その後、s-kenさんと出会う訳ですが、お二人の出会いをまずはお訊かせ願えますか?

s-ken:以前プロデュースしていた、中山うりのサポートメンバーで、ギターの福澤(和也)の紹介です。彼は以前フュージョン的なバンドのメンバーだったんです。彼のライブを見て「いけるんじゃないか」と思い、アドバイスをしながら一緒に仕事をしてゆくようになったんです。

ソウメイ:福澤さんと佳代さんがまずは友達だったと?

佳代:まだ、知り合ったばかりの頃ですね。

ソウメイ:福澤さんとは出身地の広島で?

佳代:いえ。
 でも、後から辿ってみると、一度、地元広島のスタジオで会ったことがあるらしいんですけど、その時は覚えていなくて。
 二回目の上京の時に、三軒茶屋にある「STAGE PF」ってセッション・バーで、バークリー(音楽大学)から帰って来たばかりの福ちゃんと知り合ってって流れですね。

ソウメイ:では、s-kenさんともそこで。

佳代:場所は違いますが、その時期に会いました。

ソウメイ:s-kenさんの第一印象は?

佳代:第一印象というより、失礼ながら私の勉強不足もあって、s-kenさんのことを知らなかったんですよ(笑)
 でも、福ちゃんからいろんなs-kenさんに関する話を聞いていて、自分でもパソコンとかでs-kenさんに関する映像を探すようになって。
 凄く残念なんですけど、s-kenさんのミュージシャンとしての映像が少ししか残ってないんです。もったいないですよね。

s-ken:ハハハ(笑)


久和田佳代

ソウメイ:s-kenさんのプロデュース・ワークというと、自分の型にはめるのではなく、アーティストの資質を引き出すことが非常に上手なことで知られていますが、今回の佳代さんとのお仕事はどんな構想のもと進められているのでしょうか?

s-ken:まあ、勿論、いろいろ考えましたけどね。
 うちでホームパーティーがあった時に、彼女がデモテープを持って来てくれて、それを聴いた段階で、「この子には資質がある」と感じましたし、僕の好みの音楽とも近かった。
 「機会があれば一緒に仕事をしたいな〜」とも思っていたんだけど、出会ってすぐに「広島に帰る」って本人が言うから。

佳代:さっき話した音楽事務所に所属していた時に出会っていましたが、事務所を辞めて、引き戻されるように広島に帰りました。震災一ヶ月前の二月に。
 
ソウメイ:では、お二人にはその後、ブランクがあったと?

s-ken:二〜三年はあったよね?

佳代:そうですね。

ソウメイ:佳代さんは、その空白期間に音楽活動はされていたんですか?

佳代:音楽活動というものは、したくないみたいな状況で「もう音楽は聴ききたくない」って、無音の日々でしたね。
 実家にいたんですけど、気になることしかやらない感じで、プラプラプラプラ(笑)島にチャリで旅してみたり、

ソウメイ:PV(『春になったら船に乗れ』http://www.youtube.com/watch?v=K_eyqEB6FQk)で大評判になっている絵等を描いたりとかは?

佳代:絵なんてとんでもない(笑)
 今でこそ、「佳代ちゃん、描いたらいいじゃん」なんて言われて描いたりしてますけど、自分から描いていたとしても遊び程度ですね。
 あと、ミシンにはまって(笑)一日ずーーっとカバンを作ったり(笑)

ソウメイ:そうは言いつつも、何かは作っていたと?

佳代:……、そうですね(小声で)

ソウメイ:で、その後、お二人は再会された訳ですが。

s-ken:広島にいる間も、メールが着たり、手紙が着たり。特に彼女は手紙がマメで(笑)
 印象的だったのが、「昨夜、夜空を見ていたらs-kenの星を見つけました。s-ken星と名付けました」って。

佳代:ハハハ。恥ずかしい(笑)

s-ken:「そしたら、どんどんイメージが膨らんで、一冊の絵本になってしまいました。気が付いたら朝の六時でバイトを休みました」(笑)
 で、その、絵本を送ってきたり。
 あんまり、そういうタイプの人と付き合いがなかったから。
 いわゆる、音楽のエリート教育を受けている人達との仕事が昨今多いんだけど、なんか、昔の自分を見ているようで(笑)ずっと、気にはかけていたんです。
 広島に帰った後も、彼女が東京に出て来た時はたまに会っていたんですよ。そんな時、「ご両親から授かった素晴らしい能力があるのに、それを伸ばさないのは残念だね」とは言いましたね。でも、そのくらいしか言っていない。

ソウメイ:当時から、ミュージシャン、絵本。そして、ミシン(笑)と、無意識にマルチだった佳代さんですが、それぞれに大きな違いはないと?

佳代:違いはないですけど、……、ミュージシャンの人を尊敬しているから自分はミュージシャンだとも思ってないし、絵描きでもないし「私はなんでもない」と(笑)
 思ったままに動いて来ているだけですからね。
 お話にしちゃうと「星がs-kenさんに見えました」なんてバカですが(笑)でも、その時は本当にそう思って。ただ、そのまんまをその時は描いただけなんです。


s-ken

ソウメイ:s-kenさんが、佳代さんと楽曲制作を始めた頃お訊きしたキーワードに、“商店街”“サザエさん”とのワードがありました。その辺を、もう少し詳しくお訊きしたいのですが。

s-ken:人をプロデュースするってことは、その人の資質に根付かなければいけない訳ですよ。でも、その資質っていい部分に、本人は意外と気付いていない。
 世に作品を出す時に“他の人といかに違うか”というものを。“個性”と言い換えてもいいんだけど。資質を増幅するのがプロデューサーの役目なんです。でも、その足がかりがない人も実は多い。
 ない場合は「自分の世界観を絵にしてごらん」とか、宿題を与えたりすることもあります。
 佳代の場合も同じで、根っこを知りたかった。
 例えば、横山剣なら、横須賀の、今はない、ある種のドヤ街的な。小沢健二なら渋谷、青山な感じ。
 じゃ〜「佳代の場合どうかな?」って思った時、……、最初は、正直出てこなかった。
 そこで、まずは“生活圏”。
 生活圏も、今のTSUTAYAや、フランチャイズが並んでいる商店街ではなくって。
 これも、きっかけになるライブが実はあったんです。
 佳代が、「そこでやりたい」とか、僕が「そこでやれ」とかではなく、たまたまひょんなことで。
 京成曳舟駅の近く、京島に、『キラキラ橘商店街』ってのがあるんだけど、そのカフェから声がかかってやったライブの時に、笠置シヅ子の『買物ブギー』が佳代のレパートリーにあるってことを知ったんです。
 『買物ブギー』と『キラキラ橘商店街』。
 なんか、「いいな」と(笑)総合して“二十一世紀のサザエさん”かな!?っと(笑)

ソウメイ:ハハハ(笑)
 佳代さんは、笠置シヅ子さんは以前からお好きだった?

佳代:いいえ。
 さっき言いましたけど、実家に戻って音楽活動休止の時、「近所の人達とは仲良くしたいな」って年頃になってきて(笑)
 近所のおじさんにも、「佳代ちゃん、ライブしんさいや!」なんて言ってもらえたり。
 だから、おじいちゃんとか、おばあちゃんとか、子供なんかが多いので、その辺を意識して選曲してる時に、笠置シヅ子さんに行き着いて。

s-ken:笠置シズ子さんに関して、今回いろいろ研究したんですけど、あの系譜は笠置さんで実は終わっているんですね。
 男をまくし立てちゃうようなキャラ。
 『買物ブギー』にしてもファンキーな歌詞ですよね。女性も本音を出しちゃうという。
 本音を出すと際どいんだけど、笠置さんは、かっこよさは保っている。

ソウメイ:佳代さんの自作『こんちくしょう』(http://www.youtube.com/watch?v=5HJqvqSMY-g)に、そのフレーバーを非常に感じます。

s-ken:佳代がもとから持ってるものなんでしょうね。僕の中にも、s-ken&HOT BOMBOMS時代の一部の楽曲にそういうものがあったけど。

ソウメイ:佳代さんのライブには、その商店街関係の、応援団?(笑)の方達が多数こられますが、実際、『キラキラ橘商店街』にはまってしまった?(笑)

佳代:ハハハ(笑)いや〜、そうなんですかね?(笑)
 自分の実家は普通の団地、海の見える団地なんです。
 むしろ、地方なんで商店街があまりないんですよ。ガレージ商店街になっちゃって…。
 自分が描く絵の中にある商店街が、東京の下町には残っているのは嬉しかったですね。
 まあ、確かに、馴染んでしまったのかな?(笑)人見知りだけど、人好きだから(笑)

ソウメイ:人見知り?(笑)ステージではとてもそうは見えませんが(笑)

佳代:時間かけちゃうタイプ(笑)
 ストリート感が好きというか、そこにいるおじさんと話すのも好きだし、無理はないですね。無理がないようにs-kenさんが考えてくれているのかもしれませんが(笑)
 
s-ken:『キラキラ橘商店街』とさ、笠置シヅ子のカップリングっていうと、下手すると吉本興行のイメージになっちゃうでしょ(笑)
 今回、実はサザエさんのコミックを十何巻手に入れて読み返したり、彼女のキャラをよ〜く見ていたら、どうもあの髪型というのは「アフリカぽいな〜」って思えて来て(笑)それが、ザップママまで繋がっちゃって。(笑)
 サザエさんとザップママの合流なら、吉本じゃなくって、いわゆるストリート的なセンスと、最先端のアフロ・ヨーロピアンの潮流が合流できるんじゃないかと。
 佳代にもともと、R&Bとか、ソウル、ヒップ・ホップの素養があったから、非常に素朴なアコースティック・サウンドと、グルーヴィーなリズムが融合すると“二十一世紀のサザエさん”ってのも提示出来るんじゃなかなと。

ソウメイ:今のお話と被りますが、佳代さんのトレードマークともいえるターバン?にも、今、s−kenさんがおっしゃた部分を感じるんですが。

佳代:そんなにターバンって概念も自分にはないんですけど、一時していた髪型、おかっぱが定着しなくって。帽子も当たり前だし。「ターバンみたいに巻いちゃおうか?」みたいな感じで。

ソウメイ:ターバンの結び目のこぶに何を入れているんでしたっけ?

佳代:煩悩ですね(笑)
 この間はライブのためのネックレスを頂いたんですけど。私、球が凄く好きなんです。球体を見ると、頭の構造が簡単なんで“お数珠”とイメージして。煩悩をこうひとつずつね、ここ(結び目)に入れるという。意味はないんですよ(笑)

s-ken:ターバンって、例えば……、レゲエのイメージも若干あるし。アイ・スリーとかね。後は、エリカ・バドゥみたいにアメリカン・ポップスの中にも若干取り込まれている。

ソウメイ:ハモンドオルガニストの、Dr.ロニー・スミスのターバン姿も印象的でした。

s-ken:ああ、そうだね。ブラックミュージックのエキスとしてあったものだよ。
 アーティストはトレードマークって大切でしょ?チャップリンなら山高帽とか。
 佳代のターバンもずんずん進化していって、“CAYORISE・ターバン”ってのが出来て、ライブ会場なんかで皆がCAYORISE・ターバンをして集まってくるとかなると面白いかな?って(笑)

ソウメイ:今回、6/23のフライヤーの手書き文字、イラストレーションが大変秀逸なんですが、先ほど触れたPVでのアニメーションも含め音楽以外のメディアのプラン等も今後あるのでしょうか?

佳代:PVに関しては、今所属している事務所がデザインの仕事もしている関係で、社長も、「描いたら」って言ってくれたんで、「私、描いちゃおうかな」って(笑)
 アニメーションなんてやったことないから、本当に無理のないやり方で形にしただけで…。

s-ken:佳代みたいなアーティストっていうのは、ひとつ世に出ればその影響ははかりしれないと思うんだ。
 今、ロックやポップスをやっている人って音楽学校に通っているって人が多いんですよ。
 彼女みたいに高校時代から家出している人って、

ソウメイ:えっ?家出してたんですか!?

久和田佳代:ハハハハハ(爆笑)
 
s-ken:だから、ジミ・ヘンドリックスにしろ、ボブ・マーレーにしろ音楽学校行ってないでしょ?(爆笑)
 僕の知り合う人でも、結局、ロックやファンクをやるために音楽学校に通う人が多くなっちゃったんですよ。
 関わった中では、スーパー・バター・ドックですらそうなんだから。
 佳代の場合、十六歳からの十年間を書いてもひとつのストーリーになっている。「学校行ってます」じゃないんです。
 なんか、クラブで働いていたんだっけ?

佳代:十代からクラブには遊びに行っていました。
 でも、ある時からソウルバー、そういう店に行くようになって、二十歳になったらそこで働き始めたんです。

ソウメイ:ソウル・ミュージックどっぷりな生活?

佳代:ええ。
 とは言いながらもクラブも好きだったから、その中間で…。
 クラブのイベントを、スタッフとして手伝うとこはありましたけど、ルーティーンでスタッフというのはなかったです。

s-ken:オーティス・レディングや、JB(ジェームス・ブラウン)とか、歌い出した動機に物語があるでしょ?
 それと、比べるのもなんだけど(笑)「バイト休んで絵本作っちゃいました」って送って来たら、そりゃ〜、インパクトある訳ですよ。今、そういう人いないから。
 二十三歳で広島に帰る時も面白いこと言ったんだけど、「散々、お母さんに迷惑をかけました。これからは親孝行をします」って言うんだもの(笑)
 普通ならその辺から、すこし震えながらも家を出て、人生が始るって人が多いのに。人生が二十三歳で終わるようなね(笑)

ソウメイ:それ、ヤンキー的ですよね(笑)

佳代:ハハハハ(爆笑)

s-ken:ヤンキー?(笑)それ、なんて例えたらいいんだろうね(笑)

佳代:その時の自分にとって母親と“ただ一緒に過ごす時間”が必要な時期だと凄く感じたんです。

s-ken:三十五歳で帰るってのなら分かるんだけど、二十三歳だもんね〜。あんまり、そういう人と会ったことがないんだよ(笑)

ソウメイ:s-kenさんとの二人三脚での制作が昨年末から始まりましたが、以前との違いや難しさ等ありましたら是非おききしたいのですが。

佳代:あまりありません。s-kenさんと一緒に音楽を作るために今、東京に来ているので。
 s−kenさんは非常に計画的。いろんな所から素材を拾ってきたり。凄いです。
 最初は正直、まだ広島にいたので、やりとりに戸惑いはありましたね。メールや、電話等で制作を進めていたので、私が、s-kenさんが提示してくれるものをよく理解出来なくて。上手く取り込めないというか。
 でも、こっちに出て来てからは直接話が出来るので、以前よりよく分かるし。それに応えられているかは分からないですけど(笑)
 一番感じるのは、自分の知らないまだ見ぬ自分の可能性を凄く引っ張り出していただけてるな〜と。
 今、一旦、バラバラにした自分を組み立てている感じなんです。
 
ソウメイ:さて、三月から始った『CAYORISE』なんですが、東京に拠点を移して、すぐにオーガナイズまで手がけていることに非常に驚いているんですが、その人を惹きつける佳代さんの魅力とはどんなところなんでしょうか?

s-ken:佳代には運気みたいなものがあって、マネージメントの本多さんを含め、いろんな人が交差点で交わって一気に運び込まれている感じ。
 例えば、前回参加してくれた女性タップダンサーのレオナも、あれからまた一緒にやったり。
 オーガナイズするというより、動き出したら自分のブレーンが増えてきて、それがさらに伝播していると僕は受け止めているんだけど。

ソウメイ:僕が感じるのは、アーティストとしてのクオリティーは勿論、佳代さんの壁を作らないオープンな性格もあるのかな?と。

佳代:私は今、あんまり“私”というものがなくて。
 昔は自分が「やりたい、やりたい!」って時には、それが上手くゆかなくて…。それが、「気が抜けて、やりたくない」って時に、急にそういう流れが出てきたり。
 だから私は“身を任せる”ってことで。
 勿論、自分はあるんですけど、ないように。
 でも、楽しみながら。

ソウメイ:さて、最後に、いよいよ6/23に迫ってきた、「CAYORISE Vol.2」に関してそろそろお訊きしたいのですが。タイバンとして、過去、類を見ない大所帯八人編成のアフロビート・バンド、JariBu Afrobeat Arkestra等(他、Sifaka)との競演が決まりました。
 トリをとる佳代さんにとって今の心境はいかがなものでしょうか?

s-ken:今回は見物ですよ。サポートとして、当代きっての女性パーカッショニスト、仙道さおりさんが入るし。タイバンに負けないようにね(笑)
 今、制作の方向性としても、アフロ志向になっていることはなっているんです。アフリカを物珍しいエスニックととらえるのではなく、根源的なものとしてね。

ソウメイ:佳代さんは具体的にアフリカン・ミュージックで好きなアーティストは、以前からいたのでしょうか?

佳代:民族音楽的なものと外れてしまうかもしれませんが、黒人男性ボーカルの声が好きですね。それは、ずっとありますね。常に聴きたがっている自分がいます。
 仙道さおりさんのお話に戻りますが、さおりさんの旦那さんが私と出身が一緒ということもあって、繋がりがありまして、お子さんが“エイト君”って言うんですけど、私の昔の楽曲に彼からインスパイアされた『蜂の子ヒーローエイトくん』って曲もあるんです(笑)
 家が近いこともあって、先日挨拶に遊びに伺ったんですね。そこで「誰か若いパーカッショニストでいい人いませんかね〜?」って相談したところ、さおりさんが「その日空いてるからやるよ〜」って!(笑)「えっ〜〜〜!!!」みたいな(笑)
さおりさんが参加してくれて、どうなっちゃうのか?本当に楽しみです。

ソウメイ:佳代バンドのグルーブの進化を含め、6/23が待ちどおしくなってきました。
 本日はお忙しいところありがとうございました。

 手練パーカッショニスト、仙道さおりの緊急参戦で、そのグルーブに大きなアセンションが期待される『CAYORISE Vol.2』
 再構築される久和田佳代ストーリーの目撃者は皆さんです!

(白金高輪『クーリーズクリーク』にて)


6/23( 日)
久和田佳代 Presents CAYORISE (カヨライズ)Vol.2 ~虹よ!虹よ!虹よ!~
久和田佳代の自主イベントvol.1が大好評、vol.2の開催が急遽決定!! JariBu Afrobeat Arkestra、Sifakaが共演、よりエキサイトした第二弾!!

出演/久和田佳代(サポートミュージシャン/原口弘大:Gt.、角田隆太:Wb.、仙道さおり:Par.)
JariBu Afrobeat Arkestra、Sifaka
DJ:マックロマンス

オープン/16:00
ライブ/17:00
料金/ご予約:¥2500+ドリンク代
当日:¥3000+ドリンク代

ご予約はコチラか→http://shinsekai9.jp/2013/06/23/cayorise2/

久和田佳代/プロフィール
 10代から広島をベースメントに活躍、その伸びやかで心ゆさぶる歌唱と天真爛漫おちゃめでユニークな人柄で、各方面から将来を嘱望されていた天才的なシンガー&ソングライターが2012年12月ついに東京に拠点を移し本格的音楽活動を開始。
 広島のクラブで出会ったラップクルーのバックコーラスに参加したことをきっかけに人前で歌いはじめ、クラブイベント、ライブハウス、カフェ、路上等で活動。 その後“Char” “Rainy Wood” “AI” “JAMOSA” “Full Of Harmoney” などとの共演やオープニングアクトを努めるなどし、“広島に噂のcayo kuwadaあり”と言われるほどに知る人ぞ知るアーティストとして上京を期待されていた。
 歌、作詞、作曲、ギター&キーボード、DTMと次々に独学でマスター、イラストレーター、オブジェアーティストとしても高い評価を得ている、飛び抜けのマルチアーティスト。 現在、YouTubeにて配信中の「春になったら船に乗れ」のPVでも自らイラストを描いている。
 今年1月より東京でのライブ活動を開始。 Ustream Live配信「下北沢音問屋珈琲店」では、同番組史上最高のアクセス数を記録。 さらにラジオ出演が続き、3月には、最前線の音楽を牽引するライブハウスとして知られる西麻布の音楽実験室“新世界”で、自らが主催するイヴェント「CAYORISE」をスタートし、絶賛され、6月、9月、12月と三ヶ月おきに開催することが決定するなど、CDリリース前の アーティストとしては異例のスピードで注目され、進化を続けている。
 音楽性は、R&B、ジャズ、フォーク、カリビアン&アフリカン、民謡、童謡、古い歌謡曲などを絶妙にブレンド、独自なハイブリッドサウンドを追及。
 12月上京と同時に “スーパー・バター・ドッグ”“ボニー・ピンク”“クラムボン”“PE’Z”“中山うり” “コーヒーカラー”“DJKRUSH” “エル・マロ”“MONDAY満ちる”などを世に送り出したことで名高い “s-ken”がプロデュースを担当し、今秋、apart recordsよりCDリリースを予定している。

2013年05月15日